幌尻岳は、標高2,052m。日高山脈襟裳国定公園の中で最も高い山であることから、アイヌ語で「大きい・山」を意味する「ポロ・シリ」として親しまれてきた山です。 毎年夏には一面高山植物のお花畑となる山頂付近のカール状大地や豊富な動植物群、山頂からは幾重にもなる日高山脈の山並みが一望できるなど、魅力あふれる山としてアルピニストたちに大いに人気があります。
本日晴れ予報です。今も青空が少し見えます。
昨日一晩、小雨が降っていましたが川の水は平常程度です。
最新のお知らせ
私ども平取町山岳会では、令和4年度より日高山脈の国立公園化などを踏まえ、幌尻山荘周辺のトイレ環境の転換を行うには絶好の好機と考え、関係機関とも協議し下記のような使用方法に改めました。
山荘内ではバイオトイレと併用しつつ、これまでの貯留式トイレを携帯トイレ用ブースとして活用し、貯留式トイレは廃止する。また、携帯トイレの使用については登山者への普及啓蒙が必要な状況であり、臭いの発生などから使用済みの携帯トイレの山中への投棄という新たな問題も発生しております。このため当会としては使用済みの携帯トイレの廃棄場所を山荘内に設置し、一定量が溜まったら会員が担ぎ降ろす方法をとることで懸念される山中への投棄を防ぐこととしました。このため昨年より下記の通りに登山者の皆様 より一定額の負担金をお願いしているところであります。
協力金として1泊あたり1,000円をご負担いただいています。
(内訳として 携帯トイレ1個(500円相当)と処理費(500円))
※日帰り登山の方も宿泊者に準じた負担をお願いしています。
しかしながら、本年については小屋開き当初より水力発電機の故障(原因については不明、今シーズンの復旧は現時点で絶望的)であり、利用者の皆様は殆どの排泄を携帯トイレで行っている状況です。このため山荘内での携帯トイレの利用が当初想定から著しく増加し、投棄される使用済携帯トイレの数も相当量になっておりますが、増加する使用済み携帯トイレを山荘内に放置するわけにはいかず、これまで毎週末ごとに当会会員が山荘内の使用済み携帯トイレを回収して担ぎ下ろしております(記事)。これまでの実態として1週間で40㍑のゴミ袋で10袋程度が溜まっています。これに加えて入山時には、衛星携帯・無線等外部との連絡手段、夜間の山荘内の照明の電源確保のため稼働させているにエンジン発電機の燃料も荷上げしており、額平川の渡渉を重量物を背負って往復することは相当の労力を要し、また車輛の燃料費やゴミとしての処理料や日当等の経費もかかりますが、登山者の皆様に快適な山荘環境を提供するために当会としてもこれまで可能な限りの努力を続けてまいりました。
このようななかで、これまでの山荘利用者の皆様、特に女性登山者は小用も携帯トイレで行わなければならないといった不便が生じることや、山荘内に投棄される使用済み携帯トイレの数が当会の予想を超える量となり、早々に処理数の限界に達することが懸念されたため、当会として検討した結果、山荘内への電源供給用のエンジン発電機に加えて、予備のエンジン発電機をバイオトイレへの電源供給のため稼働させることとしました。これに伴い荷上げする燃料用のガソリンも増加し、歩荷等の経費も増えることとなりますので、これまで通りの協力金の使途では山荘の運営は困難な状況になっております。
このため8月21日(月)より下記の通りに変更することとします。
①協力金1,000円については全額をバイオトイレ使用料とする。
②携帯トイレは登山者負担とし山荘内で購入(1個500円)するか各自持参する。
③山荘内の回収ボックスに投棄する場合は、1個500円を処理料として負担する。
(※取水ダムの回収ボックスに投棄する場合には処理料はかかりません)
利用者の皆様には、何かとご不便をおかけしますが、事情ご賢察のうえご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
先日の登山道パトロールにて、テントの設営および焚き火を行っている方々を確認しました。額平川ルートは、ルート上のすべての場所において、テントの設営及び焚き火が禁止されております。山火事のリスクだけでなく、熊などの野生動物が出没しやすくなり、大変危険です。かならずルールを守ってください。記事はこちら。
山荘のバイオトイレが利用できるようになりました。ただし、夜間は利用できないことがありますので、詳しくは山荘の管理人にご確認下さい。携帯トイレを利用する場合、幌尻山荘で携帯トイレ(1個=500円)を販売しています。利用後は取水ダムに設置してある回収ボックスに廃棄してください。山荘で携帯トイレを廃棄する場合、廃棄手数料として500円を徴収します。記事はこちら。
登山道の複数の場所で熊の出没が目撃されています。直近では、山荘を少し上がったところや稜線(採食行動で登山道が掘られた跡あり)、お花畑などで確認されています。朝夕および登山客が少ない平日は、熊が出やすいタミングです。
また川沿いでは、川の音によって鈴の音が聞こえづらくなるため、周囲を十分に注意しながら行動してください。記事はこちら。

幌尻山荘
幌尻山荘の宿泊は予約制ですので、事前の申し込みをお願いします。
また、周辺でのテント泊はできません。
山岳会の役割
